プロジェクト情報

開発中のプロジェクト

現在具体的に動こうとしているプロジェクト例

PEARのオフセットに活用されるクレジットは、自らもプロジェクト開発に関わりながら、プロジェクト実施地域の住民の持続可能な開発に大きく貢献するプロジェクトを厳選して取得します 。たとえば、エネルギー自給型の農村開発に貢献するプロジェクト、森林保全に貢献するプロジェクトなどです。これらは、「地球温暖化の抑制」と「持続可能な開発」の同時に実現するプロジェクトです。このようなプロジェクトこそ、長期的にグローバルな低炭素社会の実現に貢献できると考えています。
PEARは高い専門性を生かして、プロジェクト開発から、PDD作成、Validation、国連登録、Monitoring、Verification、排出クレジット(CERs)の取得までを責任を持って行います。

バイオガス・マイクロダイジェスターCDM・プロジェクトのご紹介

バイオガス・マイクロダイジェスター(Biogas Micro-Digester 以下BMD)は、農家が飼育している豚・牛・鶏等の糞尿と人糞を発酵させ、バイオガス(メタンガス)を発生させるタンクです。BMDプロジェクトでは、農家にBMD設置費用の一部を補助して建設し、バイオガスを炊飯,暖房,室内灯に利用します。同時に、トイレ、豚舎、台所の改造も行います。中国では、これを「一池三改」と称しています(下の図を参照してください)。

BMDプロジェクト(一池三改)
BMDプロジェクト(一池三改)

BMDを農家に普及すれば、農家にとっては、バイオガスを炊事に使って近代的な生活がおくれ、石炭などの燃料を購入する支出が減ったり、トイレや豚舎がきれいに なり衛生状況が改善する、森林伐採・運搬の過重労働を緩和するなど多くの便益があります。残渣を良質の有機肥料として畑で使え、化学肥料や農薬の散布量が減り、河川などの水質を改善に貢献し、さらに回虫などの卵がBMDで死滅することにより住民の健康・衛生の向上にも貢献します。また、石炭の代替としてバイオガスを利用することから屋内の大気汚染を防止し、エネルギーの自給率の向上に貢献します。加えて、森林減少につながる非再生可能バイオマスの代替として利用するケースでは、森林伐採を抑制して生態系の保全に貢献します。
中国政府は、「一池三改」に補助金を出して、その普及に力を注いでいますが、まだまだ普及していません。「一池三改」の費用は4,000元から5,000元であり、中国政府が地域の事情を勘案して800元から1,500元程度の補助をしていますが、年間収入が1万元にも満たない貧しい農民にとっては、自己資金の調達が大きなバリアとなっています。
BMDで発生するバイオガスを炊事などに使えば、今まで使っていた石炭や非再生可能バイオマスを使用せず、また,バイオガスがバイオマス起源でCO2排出量がゼロであることから、温室効果ガスの排出量を削減します。本プロジェクトのベースラインシナリオで、BMD一基(一世帯分)あたり石炭の消費量が2t/年のケースでは、4.4 t-CO2/年・基のCO2削減効果が見込まれ、CDMの対象となるプロジェクトです。
CDMは「クリーン開発」のためのメカニズムであるものの、現実には、現地住民が直接便益を受けるプロジェクトはかなり稀です。とくに貧困地域におけるプロジェクトの数はきわめて少ないのが現状です。
そこで、私たちは、私たち高い専門性を生かして、CERsから得られる利益を政府補助金の代わりに直接農民に還元するコベネフィッツ型のCDMで事業化を行います。


この写真は政府補助金により導入された事例のものです

BMDプロジェクトは、低炭素かつエネルギー自給型社会を支援し,地球の持続的な発展に貢献する事業です。そして、先進国と発展途上国の協同により、発展途上国の抱える貧困問題とエネルギー問題、そして地球が抱える温暖化問題の同時解決のモデルとなる事業でもあります。

重慶市バイオガス・マイクロダイジェスターCDMプロジェクトのご紹介

重慶市では、中国政府が1農家当たり1,500元の補助金を出していますが、715万戸の農家のうち、BMDを導入している農家は81万戸にすぎません。
本プロジェクトは、重慶市農業局から要請のあった、農家の収入が少ない重慶市東北地域と東南地域の17県・区を対象に、プログラムCDMにより、第1ステージでは、各県・区毎に2,000~4,000戸、合計5万戸を目標にBMDを設置し、最終的には重慶市内に50万戸BMDを設置する計画です。PEARは、農家にBMD設置費用の一部として1,500元/戸 程度を補助します。プロジェクトサイトは、中国の重要な水源でもある長江の流域に位置し、長江の水質改善にも貢献することも、本プロジェクトの事業目的の一つです。

本プロジェクトは、一つの県で3000戸実施しても、年間1万t-CO2にも達しない小さなCDMプロジェクトです(通常では実施されません)。プログラムCDMは、このような複数の小規模の活動をパッケージにするプログラムをCDMとする、あたらしいCDMのルールです。
本プロジェクトを、プログラムCDMとして国連に登録するため、PDDを作成中です。そのために、まず重慶市開県の農家750戸を対象にBMDを設置します。2009年3月には起工式を行いました。

中国四川省パンダ保護区パイクロ水力発電のプログラムCDM のご紹介

中国四川省パンダ保護区で、WWF成都と提携してパイクロ水力発電のプログラムCDMを開発しています。WWF成都が作成したパンフレット(英語・中国語版)を掲載します。