プロジェクト情報

過去に販売したプロジェクト

排出削減プロジェクト

インド農村地帯農業廃棄物を利用したバイオマス発電プロジェクト

本プロジェクトは、インド南東部にあるアンドラプラデシ州の農村地域における農業廃棄物を燃料として発電を行う案件である。季節によって入手可能となる籾殻、ラッカセイ殻、ヒマワリ廃棄物、さとうきびの搾りかす、ヒマシ殻、チャナ豆殻、綿花干しなど農業廃棄物を発電所が地域の農家から買い取り、これらを燃料に発電が行われる。これらの農業廃棄物は、再生可能なバイオマスであり、いわゆる成長の過程でCO2を吸収しているため、燃焼によるCO2排出分はこの吸収量で相殺され、プロジェクトによる発電は、実質的にCO2排出のない発電活動となる。

インドでは、経済成長にともなう石炭火力発電の急増によりCO2排出が急増しており、CO2排出が実質的に0となる再生可能なバイオマス発電システムを導入することは、石炭火力を代替するという形で、CO2排出削減=地球温暖化の抑制に大きく貢献できる。さらに、このプロジェクトによる排出権が発行される期間は10年間であるが、発電施設はその後数十年利用されるため、長期的な低炭素社会にもつながる。

また、インド農村部では、農業収入が安定しないことによる耕作放棄や大都市への人口集中が問題となっており、地域農村の経済的自立が重要な課題となっているが、このプロジェクトによって地域農家がバイオマス資源の販売による現金収入を得ることが可能となる一方、雇用機会を生むことで地域農家の生活費や教育の資金に充てることができる。

なお、本プロジェクトは、Clean Development Mechanism(クリーン開発メカニズム)の厳しい審査を経て合格したもので、CO2排出量の削減において量的な信頼性はきわめて高いものであると共に、開発途上国での貧困緩和に貢献できるものとして質的にも魅力があるプロジェクトである。

プロジェクト概要

プロジェクト名:SRGEL Non-Conventional Energy Sources Biomass Power Project
プロジェクトカテゴリー:CDM
プロジェクト位置:インド、アンドラプラデシ州
年間CO2 排出削減量推計:20,806 トン
プロジェクトタイプ:グリッド連携型バイオマス発電所
登録:CDM:0546 (2006年9月24日登録)

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