プロジェクト情報

過去に販売したプロジェクト

排出削減プロジェクト

インド農村地帯 農業廃棄物を利用したバイオマス発電プロジェクト

このプロジェクトでは、インド南東部農村地域の農業を行うことによって発生する農業廃棄物を燃料として発電を行っています。稲わらや、さとうきびの搾りかすを発電所が地域農家から買い取り、これらの農業廃棄物を燃焼することによって電気を起こします。これらの農業廃棄物は成長の過程でCO2を吸収していますので、燃焼によるCO2排出分は、この吸収量で相殺され、実質的にCO2排出のない発電が実現します。

インドの1人あたりCO2排出量は2000年時点で1.1トンと、日本の9.4トンに比べれば極めて少ない状況です。しかし、インドでは、経済成長にともなう石炭火力発電の急増によりCO2排出が急増しており、CO2排出が実質的に0となるバイオマス発電システムを導入することは、石炭火力を代替するという形で、CO2排出削減=地球温暖化の抑制に大きく貢献します。さらに、このプロジェクトによる排出権が発行される期間は10年間ですが、発電施設はその後数十年利用されるため、長期的な低炭素社会にもつながります。

また、インド農村部では、農業収入が安定しないことによる耕作放棄や大都市への人口集中が問題となっており、地域農村の経済的自立が重要な課題となっていますが、このプロジェクトでは地域農家がバイオマス資源の販売による現金収入を得ることができるため、地域農家の生活費や教育の資金に充てることができます。

なお、このプロジェクトは、世界でもっとも審査の厳しいCDM(クリーン開発メカニズム)の審査を合格したもので、CO2排出削減に関する量的な信頼性はきわめて高いものとなっています。

正式プロジェクト名

Project 0391: Indur 7.5 MW Non-Conventional Renewable Sources Biomass Power Project

UNFCCCホームページ(英語)